色合いの表現

  • 2023年2月8日
  • 2023年3月16日
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写真編集において、色合いを自分のスタイルとする人は多いと思います。
逆に、他の人の写真を見ていて、この色合い好きだと思ったり、その色合いによって伝わる雰囲気も変わることも多いですよね。

色表現の方法

色合いの表現には様々な手法がありますが、今回の記事ではその中から基本的な方法をお伝えできたらと思います。

  1. 色温度の調整(ホワイトバランス)
  2. 色の彩度(カラーバランス)
  3. 色相
  4. コントラスト

色温度の調整(ホワイトバランス)

写真に含まれる色調を調整することで色合いを整えることができます。
色温度は青色と黄色、緑色と赤色の間で調整することが可能です。

例えば写真の中で青色が多く表現されている場合、黄色よりに調整することで青色を減らし色合いを調整することができます。
よく使われる表現では、青寄りはCool、黄寄りはWarmといい冷たい色か暖かい色と言われています。
色温度と呼ばれる由来にもなっています。

基本的には色温度を調整することで、写真の雰囲気を大きく変えることができます。

色の彩度(カラーバランス)

写真の中の色の割合を調整することで、写真の中にある色素を色単位で調整することができます。

例えば、緑色の彩度を調整することで、草や木の葉の雰囲気を変えることができます。

室内で撮影した写真などは、蛍光灯や間接照明などの外部環境の影響で本来の色とは異なる発色をしている写真になるケースも少なくありません。
そういった際には色の彩度で全体を調整することをお勧めします。

色相

色相は可能であれば、レタッチに慣れてきたタイミングで触ることをお勧めします。
色相を変更することで、写真にデータとして記録されている色そのものを調整することができます。

例えば海の色を調整する際にはブルー、アクアの色相を変更すると色を変えることができます。

ただし、海に含まれている青色だけでなく写真の中に存在する全ての青色にこの変更がかかってしまうため、大きく数値を変更したり、慣れていない状態で変更すると写真全体の色合いが崩れてしまう可能性があります。

コントラスト

コントラストとは写真の中にある輝度差のことです。

高いコントラスト写真は明るい部分と暗い部分の差がはっきりと見えますが、低いコントラスト写真は境目が曖昧になります。

コントラストを調整する方法は、トーンカーブとコントラストの調整バーを変更する二つの方法があります。コントラストの強弱によって写真の印象が変わるので色々試してみましょう。

自分のスタイルを見つける

色に対する人の感性は面白く、その人の性格や考え方によって好む色が異なることがあります。
以前、3つの同じ写真で異なる色合いの写真で好きな色合いを投票してもらったことがあります。

この投票の結果では、どれか一つの写真が投票数を稼いだわけではなく、ほぼ同数の票がそれぞれに入っています。ただし、同じ写真に投票した人同士に共通の感性が多いことがわかりました。

色合いを表現できるようになれば、自分の好きな色で写真を創ることができます。
同じ感性を持つ人が、自分の感性を尊重してくれる人ができると思います。

色合いの表現は現プロカメラマンも常に悩んでいるとても奥が深い領域ですが、
写真編集の入り口でもあります。臆せず飛び込んでみてはいかがでしょうか。